皆さん、こんにちは。
今日の明け方は涼しいくらいでしたね。
だんだん秋の空気に変わってきました。
週末から連休明けにかけて台風の接近に伴い、
雨予報が出ております。
千葉の件もありますし、何事もないとよいのですが。
でも、生コン打設の後の雨は
とても嬉しいものなのです!
今日は、基礎のコンクリート、
生コンを打設しています。
良く晴れた青空の下、
良い条件での基礎生コン打設。
頑丈な基礎が出来上がりそうです!!
しかし、基礎のコンクリート打設については
実は重要な部分が多くあります!!
まずは鉄筋です。
コンクリートは圧縮の力に対し、
とても強いという性質があります。
ただし、引っ張ったり、曲げられたりする力に
対しては弱いです。
鉄筋は引っ張ったり、曲げても切れることはなく、
伸びて抵抗する力に優れています。
なので、鉄筋をコンクリートと一体化させることで
圧縮にも曲げにも引っ張りにも強い構造物になるのです。
鉄筋コンクリートの基礎は頑丈です。
日々の家の荷重をしっかり支えて地面に
伝達するだけでなく、万一の地震の際にもしっかりと耐える
という役割があります。
また、鉄筋は当然ながら鉄でできているので、
酸化すると錆びます!
錆びた鉄筋は強度が低下します。
つまり、基礎の強度が低下することを意味します。
どうすれば錆びにくく出来るかというと、
錆びさせないようにする、つまりアルカリ性のもので
包み込んであげれば、さびにくい状態となり、
寿命の長い基礎コンクリートになります。
コンクリートはセメントと砂と水でできており、
セメントはアルカリ性なので、アルカリ性のセメントのままなら
鉄筋は錆びません。
写真のように、スペーサーブロックが
土にめり込んでいないことが、とても重要です!
しかも、コンクリートを流し込んで固まってしまえば
めり込んでいたのか、まず、わかりません!!
ここは、住宅専門の第三者検査機関が
基礎マイスター認定をした「スズキ工務店」の鈴木さんたちが
丁寧に基礎の下の砕石を転圧してくれているので、
スペーサーブロックがめり込んでいません!
さらに、基礎の下にある砕石は、電車のレールを支える枕木の下にある
砕石のように、荷重(エネルギー)を分散させる効果もあります。
その砕石の上にビニールシートを引くことで、
地面からくる湿気を遮断し、質の良いコンクリートを打設することが
出来るのです。
実は地面からの湿気って、想像以上に多くて
コンクリートが固まる際に水分が多すぎて
強度が低いコンクリートになってしまうのです。
ちょっと醜いと思いますが、ビニールシートに
水滴がついているのが見えますでしょうか?
この水分はコンクリートを打設している際には非常に
良くない水分となります。
また、水分が常に供給され続けると、床下が湿気た状態となり、
カビやシロアリの被害にあいやすくなります。
ただし、コンクリートを打った後は水分が必要です!
コンクリートは固まる際にセメントと水が反応し、
水和熱を発生させて固まっていきます。
この熱が発生することで、コンクリートの中の水分は
どんどん少なくなっていきます。
コンクリートを打った次の日くらいからは
雨が降ることで、固まるための水分がしっかりとある、
水和熱でコンクリートが熱くなりすぎていない状態となれば
頑丈なコンクリート基礎が出来上がるのです。
だから、次の日などに雨が降ると、
コンクリートにとっては、嬉しい状態なのです。
品質が高く、丈夫な基礎をつくるには
いろいろな知恵や工夫が大切なのです。
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